男女とも、性器に発達障害を伴なっている場合があります。この場合、正常なSexが不可能なことが
多いので、ごく早い時期に専門医に相談して、外科的手術などを受けるなりの適切な処置をとること
が必要です。たとえば男性では極端な場合、ペニスがないということもごくまれにあります。たいていは、
ペニスが小さすぎて包皮に埋まっていて、一見ペニスがないように思えるのです。またペニスの上下がひ
っくり返ったようになっている場合、つまり極端にいうと、ペニスが180度回転しているようなケースも見
られます。尿道の位置が正常ではないため、ペニスの発育を妨げたり、排尿や射精がうまく出来ないと
いう場合もあります。尿道は普通、尿道海綿体の中を通って、尿道口は亀頭部の中央にあります。
ところが尿道口が亀頭の上方やペニス本体の上側についていたり、あるいはその逆に、亀頭の下やぺ
ニスの根元、会陰部に開いていることがあるのです。こんな場合は、ペニスが短く曲がっていたり、排尿
するときも女性のようにかがまなければならなかったりします。精巣のとくに右側がないこともしばしば見
られます。精巣は胎児のときには腹腔内にあるのですが、生後しばらくすると自然に降りてきて、陰のう
の中におさまります。ところがきちんと下に降りずに、下腹部などにとどまっていることがあるわけです。ち
ょうど、野球のボールが精巣に当たった時にその衝撃で逆もどりしてしまう場合と同じ。そのままにして
おくと、精子をつくる能力が失われてしまうので、早めに治療することが必要です。
ヴァギナがあいていない?
一方、女性にも性器の発達障害があります。男性にペニスがない場合があるように、女性でも膣が閉
鎖されているケースがごくまれに見られます。これは処女膜が異常に厚かったり、ヴァギナ内部の癒着な
どが原因となります。また膣の開口部があっても、子宮口が閉鎖していることもあります。さらにヴァギナ
の内部が壁で仕切られているような場合もあります。この場合は、この壁を取るだけですから、治すの
は比較的簡単です。子宮にも発育不全が見られますが、不完全な子宮の場合、Sexも出産もでき
ません。また妊娠できても流産する可能性が高くなります。やはり、できるだけ早く治療するのが望まし
いといえます。
二つの性を持つ半陰陽
精巣はあるのに、ペニスが極端に小さく、外陰部が女性のようになっていて、膣口が開いていたり、外
陰部は男性と同様なのに精巣が隠れ、精管ではなく卵管があるような場合がたまに見られます。これ
は半陰陽といって、男性でありながら女性性器の特徴を持っているわけです。また、その逆のケースも
あります。つまり、女性でありながら、膣口が開いておらず、クリトリスが発達しているような、男性性器
の特徴を持っているケースもあるのです。こうしたケースは幼児期にはあまり区別がつかず、思春期に
なって性器が発達する時期になって、はじめて気がつく場合もあります。できるだけ早期に治療を受け
るのが望ましいのですが、発見された時期によっては治療がかなり難しくなります。また治療によって男
性が女性化することはできるのですが、女性が男性化することは不可能といえます。

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