夫婦生活を続けるうちに何回ぐらいSexを営むかについて、有名な貝原益軒の『養生訓』によると、
「20代は4日に一度、30代は8日に一度、40代は16日に一度、50代は20日に一度、60代は
接して漏らさず、ただ強精者のみ月に一度」と説いています。この計算でいくと20代から60代まで18
00回のSexをもつ事になります。またエッフェルツ博士は5400回説、キンゼイ報告では3831回とい
った平均回数を報告しています。これらのデータから解るように、人間が一生涯に何回Sexを営むかに
は、大変個人差があるといえます。ひとりの人を例にとって考えたとしても、その人の環境や性格、相
手の有無などによって、その回数は著しく変化します。これらの数値はあくまでも推定される平均回数
であって、Sexの回数は、そのカップルの強さ弱さ、好み、また付き合いの長さなどで異なるのが当然で
す。60代でほとんど毎日行える人もいれば、若くても10日に一度がよいという人もいるのです。つまり
体力や環境による個人差がはっきりしているということ。これらの平均回数をノルマ化して、努力して回
数を消化しようとするのは、まったく無意味です。しいて理想的な性交回数をあげるとすれば、1回の
射精が終わって、精液が精のうに補充されるまでに、およそ70時間、約3日間かかりますから、これが
だいたいの基準になるのではないでしょうか。精液の量が多いと、性的感度もボリューム感のあるものに
なり、性行為も喜びの充実したものになるはずです。Sexのマンネリ化を防ぐ意味でも、3日に一度ぐ
らいのぺースが、多くの人にはちょうどよいといえるかもしれません。また、1回の性行為で消費するエネ
ルギーは、約70キロカロリーといわれています。これは1年365日、毎晩性行為をもったら、体重が
3,4キロ減る計算になります。さらに1回のSexは、男性なら200メートル、女性なら50メートルを
走ったくらいの疲労度だともいわれています。この疲労感は、射精によって精液が消失するためにおこ
ると考えている人もいますが、それ以上に性感との関わりが深いと思われます。つまり、Sexによって得
た快感が、時間的、程度的に深ければ深いほど、射精後の疲労感は強くなるわけです。このように、
性行為にはそれなりのエネルギーが消耗されるわけですから、性行為の頻度は、その行為の結果、翌
日に疲労を残さない程度が適度であるといえます。性行為は、量より質の問題です。お互いがいかに
十分な満足を得られるか、このことのほうがより重要なのです。たとえば射精しそうになったら一旦ペニ
スを抜き、女性には愛撫を加え、落ついたらまた挿入するといったことを繰り返す、言うなれば保留法
を用いて、女性だけをオーガズムに導くとか、射精はしてもスローテンポの運動で、できるだけ時間を伸
ばすようにする方法などによって疲労をさけながら、お互いに楽しむといった工夫も必要でしょう。欲望
のおもむくまま、ひとりよがりにSexすることは避けるべきです。特に現代は非常にストレスのたまりやす
い時代であり、肉体的な疲労よりはむしろ精神的な疲労のほうが圧倒的に多い社会です。ですか
ら、心とからだの健康を保つことこそ、性的能力を回復させ、充実した性生活を維持するもっとも大切
なことなのではないでしょうか。決して回数ではありません。

トップへ
トップへ
戻る
戻る